専用レンタルサーバー・VPS・パプリッククラウドと共用レンタルサーバーの違い
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FAQ
最近は「パブリッククラウド」と呼ばれる大規模な公開サービスを比較的低価格で提供できるサービスが登場し、ユーザにとっては、ホームページ公開やメールアドレス利用のために選択できるサービスの幅が広がったといえます(よく言えば)。
また、VPSやパブリッククラウドの登場で、一昔前は月額で安くても数万円超と大部分のユーザには手の届かなかった専用レンタルサーバーサービスの価格も一挙に安くなり、共用レンタルサーバーとあまりかわらない料金のものもあります。
ここでは、専用レンタルサーバ・VPS・パプリッククラウドと共用レンタルサーバーの違いについて解説していきたいと思います。もっとも低価格で人気の高い「共用レンタルサーバー」でないサービスを選ぶ必要があるかをご自分の運用とあわせて検討いただければと思います。
それぞれのサービスの特徴
専用レンタルサーバ・VPS・パプリッククラウド、及び共用レンタルサーバーの違いについてふれる前に、まずはおさらい程度にそれぞれの特徴を簡単に概説いたします。
【専用レンタルサーバー】
1台のサーバを1契約者が専用で借りられるレンタルサーバーサービスです。
ユーザによる自由な設定が可能な点と、大規模サイトの運営等も可能な高機能性が特徴です。
1台のサーバーを専有する分、高価格となっています。
【共用レンタルサーバー】
1台のサーバを複数の契約者で共用して利用するサービスです。
複数人での共有になるため、専用レンタルサーバーと異なり、あらかじめ提供者側によって設定されている多くの内容を変更できません。また、特定ユーザのみ大きな負荷をかける運用をすることも許可されませんが、その分、価格が抑えられているのが特徴です。
【VPS】
Virtual Private Serverの略で、日本語訳すると仮想専用サーバーといいます。
1台のサーバを複数人で共用するのは共用レンタルサーバーと同じですが、「あたかも」1台のサーバーを専有して自由に使えるようにカスタマイズされているのが特徴です。他のユーザの利用の影響も受けにくいです。
厳密には専用レンタルサーバー程には負荷に対する耐性はありませんが、その分、専用レンタルサーバーに比し大幅に料金がおさえられています。
【パブリッククラウド】
インターネット上に設置されたサーバーのリソースを比較的自由に組み合わせて利用できるようにカスタマイズされた拡張性の高いサービスです。
専用レンタルサーバー同様の自由な設定ができるだけでなく、サーバーリソースを自由に変更できる拡張性が魅力です。拡張性が高い分、料金はさまざまで、低スペックのものなら共用レンタルサーバー並みに低価格ですが、スペックがいくらでもあげられるため月額料金もそれ相応にあがります。
専用レンタルサーバー・VPS・パプリッククラウドと共用レンタルサーバーの比較
次にいくつかのポイントを絞って、専用レンタルサーバ・VPS・パプリッククラウドと共用レンタルサーバーの
比較を行います。
– | 共用 レンタルサーバー |
専用 レンタルサーバー |
VPS | パプリッククラウド |
---|---|---|---|---|
料金設定 (主なサービスの 月額料金の価格帯) |
◎ (数百円~数千円) |
× (数千円~数万円) |
○ (数百円~数万円) |
? (数千円~数十万円) |
難しい |
||||
共用レンタルサーバーで足りないですか?
共用レンタルサーバーサービスは、専用レンタルサーバー・VPS・パブリッククラウドサービスに比べ、機能性の高さも自由度も低いです。
しかしながら、「自由度が低い」といっても、基本的なホームページ運用やメール利用であれば問題なく共用レンタルサーバーで実現できます。最近は共用レンタルサーバーサービスでも、品質の高い機能がさまざま用意されているため、一通り共用レンタルサーバーサービスを参照して「これで足りない」という例は、個人・従業員100人以下程度の企業であればほとんどないと思われます。
また、上述の通り最近の共用レンタルサーバーは高スペック化しているため、1日数万PVのアクセスは勿論サービスによっては1日数十万超PVのアクセスにも耐えられるため、よほど大規模なサイトでないと運営できない、ということはありません。
運用も初心者向きで簡単です。勿論、IT技術力の非常に高い管理者がいる場合は、VPSなどの利用をすることで、「品質の高い機能を低価格な料金で利用できる」という場合もありますが、今度は、そんなことができる管理者の人件費がかかってきます。
安定性に関しても、「共用レンタルサーバーが一番低い」とは言っても、稼働率99.99%以上(月間の停止時間約5分以内)を実現しているサービスなども多くあるため、たとえばほんの少しの停止で多額の損失になるような運用をしているのでなければ、共用レンタルサーバーで問題になる – ということもないかと思われます。
つまり、個人・従業員100人以下程度の企業であれば、ホームページ公開やメール運用に関し、共用レンタルサーバー以外を選択しなければいけないケースというのは、あまりないと思われます。
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