レンタルサーバーで必要なディスク容量は?
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FAQ
レンタルサーバーで提供されるディスク容量は、今や一般的なユーザには使いきれないくらい大容量化しております。格安なレンタルサーバーでも比較的大きな容量のディスクが提供されておりますが、少しでも高価格なサーバを選択すると一挙にディスク容量があがったり、そうかと思うと、ディスク容量より機能性や安定性等が重視され、料金が高いのにディスク容量が少ないサービスもあります。
特にビジネス向けのサービスでは、むりやりディスク容量を増やすよりも、安定稼働やサポート、その他の機能性が重視され、個人向けのより低価格・格安なサービスよりディスク容量が少ないというケースが多くあります。
ディスク容量が足りなくなると、メールが受信できなくなったり、ホームページの更新ができなくなったり重大な障害に発展する場合もありますのであらかじめ余裕をもって容量を用意しておくことが必要ではありますが、必要以上のディスク容量を求めて価格や機能性・安定性など、他のポイントを犠牲にしては本末転倒です。
ここでは、特にSOHO/法人向けに、「どのくらいのディスク容量が必要なのか」を考える際の参考となるポイントを紹介いたします。
ホームページの作成に必要なディスク容量は?
ホームページを作成したことのある中級者・上級者なら経験があってわかるとは思いますが、100ページ超のホームページを作成したとしても、大容量になることはほとんどありません。
ホームページの中で最も容量が大きくなることが多いのは画像ですが、インターネット上に公開する都合上、編集して容量を小さくさせることが多いので、たくさんの画像を掲載したとしても合計で驚くような大容量になることも稀です。
以下、ホームページで1GB消費する場合のサンプルを紹介します。
・文字中心のページ(1ページ50KBとして) = 約20,000ページ ・比較的高画質な画像を5枚程度掲載したページ(1ページ1MBとして) = 約1,000ページ ・約50ページの製品マニュアルのPDF(1つ5MBとして) = 約200個 |
どうでしょうか?
余程、大規模なホームページにならない限り、これを超えることはないでしょう。
余裕をもって容量を想定したとしても、たいていの場合で1GBで十分ではないでしょうか?
1GB以上のディスク容量が必要なケースは?
それでは、ホームページで1GB以上のディスク容量が必要なのはどういったケースでしょうか?
簡単にいえば、上記の例をこえる場合があげられますが、それ以外に以下のような場合もあげらます。
でしょう。
・デジカメで撮った画像を未編集の状態で掲載(1枚約5MBとして) = 1,000枚掲載すると約5GB ・高画質なFLASH画像・動画を掲載したページ(1ページ約3MBとして) = 1,000ページ掲載すると約3GB ・画像を多く用いた製品マニュアルを大量に掲載(1冊10MBとして) = 1,000個掲載すると約10GB |
これ以外にも1GBを超える方法は考えられますが、たとえば、ホームページのバックアップをサーバ上に保管する場合、バックアップの分だけ約2倍・3倍と容量は増えることになります。
メールに必要なディスク容量は?
一般的にはホームページよりメールの方がディスク容量を多く必要とする
表題通り、SOHO・法人などのビジネスユースでは特に、メールの方がディスク容量を多く必要とする場合が多いようです。
ビジネス用の連絡ツールとしてメールが今やなくてはならないものになっていることはいうまでもありませんが、「どれくらい」メールが活用されているかは勿論その企業によっても異なります。
1人1日2-3通しかメールを受信しない企業もあるでしょうし、メーリングリスト等々のメールで1日100通以上のメールを受信する企業もあるでしょう。また、容量の大きなファイルを添付されたメールを多く受信する企業も業種などによっては存在します。そのため、「メールのためにディスク容量がどれくらい必要か」は企業によっても異なりますので、一概にこれくらい用意してください、とはいえませんが、ここでは参考までに、いくつか例をあげてみましょう。
もし自社でどのくらいディスク容量が必要になるかが不明である場合は、この例を参考に自分の会社のメール受信数と比較してみていただけるとよいと思います。
※以下メールの容量を30KBとして計算します。
■例1:メール受信数が比較的少ない企業の例
・従業員数:20人 ・1日で1人が受信する平均メール通数:10通 ・受信する添付ファイルの数と容量:2MBの添付ファイルを3つ受信 ・サーバにメールをためておく平均日数:20日間 => メールのために使用されるディスク容量は約2.5GB |
■例2:メール受信数が多く、かつ、添付ファイルの容量や数も多い企業の例
・従業員数:50人 ・1日で1人が受信する平均メール通数:50通 ・受信する添付ファイルの数と容量:5MBの添付ファイルを10個受信 ・サーバにメールをためておく平均日数:20日間 => メールのために使用されるディスク容量は約52GB |
■例3:メール受信数が比較的多めで添付ファイルもいくつか受け取るSOHOの例
・従業員数:5人 ・1日で1人が受信する平均メール通数:30通 ・受信する添付ファイルの数と容量:3MBの添付ファイルを5個受信 ・サーバにメールをためておく平均日数:10日間 => メールのために使用されるディスク容量は約0.8GB |
■例4:メール受信数が比較的多めでかつ添付ファイルの受信も多い100人規模の企業の例
・従業員数:100人 ・1日で1人が受信する平均メール通数:100通 ・受信する添付ファイルの数と容量:3MBの添付ファイルを20個受信 ・サーバにメールをためておく平均日数:20日間 => メールのために使用されるディスク容量は約126GB |
■例5:メール受信数が比較的少な目でかつ添付ファイルの受信が少ない企業の例
・従業員数:80人 ・1日で1人が受信する平均メール通数:10通 ・受信する添付ファイルの数と容量:1MBの添付ファイルを2個受信 ・サーバにメールをためておく平均日数:20日間 => メールのために使用されるディスク容量は約3.7GB |
従業員数が多くなる程、当然ではありますが、必要なディスク容量が多くなります。
また、従業員数が多くてもメール受信数が少なければ、あまり多くのディスク容量が必要とされません。
(これは当然ですが。)
この例を参照にご自身の場合でメール利用でどのくらいのディスク容量が必要かを想定していただければと思います。ただ、受信するメールの数は様々な要因で大きく変動しますので、できれば余裕を持った容量をご用意いただけるとよいと思います。具体的には、あらかじめ想定される最大値で容量算出した上で、その容量の1.3-1.5倍くらいを準備することをおすすめします。
なお、これは補足ですが、ウェブメールを多用する場合、送信メールもディスク容量として消費される部分となりますのでご注意ください。ウェブメールでファイルをよく添付して送信するのであれば(そして、それをサーバー上に長く残しておくのであれば)、その分、ディスク容量は多く必要になります。
以下、参考までに、こちらもサンプルを記載しますので参考にしてください。
■例6:社員ほぼ全てがウェブメールを使いファイルも多く添付する100人規模の企業
・従業員数:100人 ・1日で1人が送信する平均メール通数:20通 ・送信する添付ファイルの数と容量:5MBの添付ファイルを5個送信 ・サーバに送信メールをためておく平均日数:50日間 => メール送信のために使用されるディスク容量は約128GB |
■例7:一部の社員のみがウェブメールを使い、ファイル添付はあまりしない企業
・従業員数:30人 ・1日で1人が送信する平均メール通数:5通 ・送信する添付ファイルの数と容量:3MBの添付ファイルを2個送信 ・サーバに送信メールをためておく平均日数:30日間 => メール送信のために使用されるディスク容量は約6GB |
ホームページとメール以外に大きなディスク容量を必要とする場合について
レンタルサーバーの使い道はホームページやメールだけではない!
レンタルサーバーの中には数百GBの容量が提供されるケースがあります。
レンタルサーバーを使いこなす中級者・上級者の中には、ホームページやメール以外の使い道で、大容量のディスクを有効に活用している事例もあります。ここでは、その使い道をいくつか紹介したいと思います。
安価なファイルサーバーとしての利用
特にビジネス利用で、大容量のディスクを消費するケースとしてはファイルサーバー用に使っている場合でしょう。
営業回りでプレゼン資料を持ち出す場合や、支店や取引先とファイル共有する場合など、安価で使い勝手のよいサービスが求められる場合も多いでしょう。
レンタルサーバーの中には、WebDAVという機能に対応し、インターネットに公開されない領域で、簡単にファイル共有を実現できるサービスもあります。
WebDAVは、PCのデスクトップにあるフォルダと同じ感覚でファイル共有できたり、スマートフォンやタブレットにも対応しており、非常に有効なファイル共有技術です。レンタルサーバーは特に安価に大容量のディスクが提供されることが多いため、それを有効活用する方法としてWebDAVを使うのは非常におすすめ
です。
ファイルサーバーを探している方は、一度、WebDAV利用のためにレンタルサーバーを探していただいてもよいかと思います。
■参考ランキング:
オンラインストレージ用に使える低価格レンタルサーバー比較・ランキング(SOHO/法人向け)
写真共有のためのツールとして
上述いたしましたように、ファイル共有用にレンタルサーバーの大容量が活かせる場合が多くあります。
特に個人利用の場合に多いですが、オンラインアルバム用のシステムとして、また、容量の大きなデジカメ写真の受け渡し用に、レンタルサーバーを活用されるケースが多くあります。
WebDAVでフォルダ毎、写真を友人や同僚に渡したり、オンラインアルバム用途にレンタルサーバーの大容量 を活用することも1つの手です。
社員旅行などの際に、写真の受け渡し用に一時的に使ってもよいかと思います。
■参考ランキング:
写真の共有やオンラインアルバム作成に適したレンタルサーバー比較・ランキング
グループウェア利用のために
レンタルサーバーの中には、サイボウズやiQubeといった名のあるグループウェアを使えるものもあります。
社員のスケジュール管理や情報共有目的のためグループウェアを使うケースも多いと思います。グループウェアであれば、特に社員数が多くなればなるほど、レンタルサーバーの大容量が活用できます。
グループウェア利用のために、レンタルサーバーを選択する – というのも1つのおすすめです。
グループウェアのために他のサービスを契約するよりも安価に済ませられる場合もあります。
■参考ランキング:
豊富な機能を備える高品質レンタルサーバー比較・ランキング(SOHO/法人向け)
■参考サービス:
ファーストサーバー – グループウェアやファイル共有など機能豊富なビジネス向けサービス。
まとめ
レンタルサーバーのディスク容量について様々な観点から論じてきましたが、最終的には必要なディスク容量は、「レンタルサーバーをどのように使うか」によって異なってきます。
たとえば簡単な会社紹介のホームページやメール利用(しかも受信通数が少ない)だけであれば、そんなに多くのディスク容量はいりません。
一方、ファイルサーバー利用等のためにレンタルサーバーを使うのであれば、それなりのディスク容量が必要になります。
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